春のバス釣りといえば、記録級のデカいバスが狙える絶好のシーズン!
春のバス攻略にはスポーニング(産卵行動)がどの段階まで進んでいるかの判断が大事。冬から目覚めた寝起きの少し深いところで待機するバスと、浅瀬で産卵の準備をするバス、どちらを狙うかが戦略の分かれ道。
早朝の気温は12度。曇りで無風。水位は満水にまで上がっていた。
スポーンに絡む場所が多い大又川の上流へ向けて出発。到着した最上流部から表層系ルアーを投げながら3キロほど下流へ流した。途中、岬裏側の立木の中から、ルアーをゆっくり追いかける小バスの反応があった。だが、ルアーの手前で水底に引き返していった。
仮説とバスのポジションがあっていない。
掴んだ状況に合わせて戦略の立て直しが必要だった。週前半の晴天続きから朝の冷え込みが影響しているのではないか?気温も上がる午後は越冬場所(深場)が隣接していて水温が上がりやすい、浅瀬が広がっている湾奥をじっくり狙うことにした。
水温は18度まで上昇。雨も降り始めていよいよ佳境に。
水底で待機しているバスをイメージして1メートル刻みのキャスティング。1時間ほど粘った後ようやく生命感を感じた。ゆっくりロッドを上げるとバスが左右に走り出し、あっという間にランディング。今年最小のバスだった。デカバスが釣れる早春はもう終わったことを確信した。その後、夕まずめのバスに遭遇することもなく今回の釣行は終了となりました。
【後日振り返り】
今回はとりあえずの1匹を釣りたい願望が勝ってしまった。後半、状況に流されて小さなバスを追いかけた行動が、更なる可能性を引き寄せられなかった。最後まで状況変化への対応を心掛け、戦略のビジュアライズを諦めず繰り返すことを意識していく。