夏と秋のあいだの季節

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通年9月の池原ダムでは、まだまだ夏と思って日陰や深い水底で涼んでいるブラックバスと、暑さのピークの過ぎた少しの天候変化、涼しさに気づいて盛んに食べ物を求めてウロウロするタイプの2種に別れる。季節の変わり目のこの時期は、季節の変化を掴んでブラックバスの居場所を探し出す。という本来のゲーム性が高まる楽しい時期でもあり、腕が試される時期でもある怖〜い時期。

さてこの日は、大型台風が2つ去って1週間ほどした頃だったので、本流は流木や濁りの影響がまだまだ残っていた。まずは、いち早く涼しくなる流入河川の上流へ。予想通り透明で水温も低く快適な環境になっていたが、魚の姿は少なめで朝まずめ時間のタイミングの割には中型サイズを数匹しか見かけなかった。

では、まだまだ夏を引きずっているのではと思い、台風の影響で湖全体に散らばった流木や木屑が集まって浮いているその下にできた影に隠れている深い場所をいくつか回りながら狙ってみた。結果1匹だけ小さなバスが釣れたが大きなサイズの反応はなかった。この時点でお昼休憩・・・

あまりの暑さに仮眠をとって湖のあちこちに駆けずり回ったが、これといった戦略があるわけでもなく方向転換や新たな引き出しも出せず。そのままタイムリミットとなった。状況変化に対しての仮説にまでも至らずの思考停止の崩壊状態。長引く残暑と自身の不甲斐なさとやるせなさを抱えての帰路となった。