「アドテクの使い道」ではデザインとテクノロジーの組み合わせが生み出す未来的な活用法について提唱していきます。

参加型広告デザイン

“街頭で一般人に向けて「今(音楽)何聴いていますか?」や「今日の服の詳細を教えてください」、
もう少し踏み込んだところでは旅行前の人たちに向けて「カメラを預けるので旅先の写真を撮ってきてください」などと言った、全く知らない人に向けたインタビューの様子を配信するコンテンツが散見されるようになりましたよね。

このコンテンツは、
●インタビューされる側の承認欲求へのアプローチ
●インタビューする側(視聴者も込み)の「あの子の引き出しの中が見たい。。!」のような表面だけでは
 分からない内側を覗きたい欲を上手く利用したものだと思います。

ー今の広告はその流れに添えているのでしょうか?
私たちは企画を練る時、広告を作る段階で、消費者がSNSで情報を拡散してくれるようにと
承認欲求を満たす道具になり得るものを作りますよね。
ただ本当にSNSに拡散されるかは消費者に委ねられており、インフルエンサーでない限り
確約ができないのが現状だと思います。

ではその続きとして、広告の顔を利用客の「渾身の一枚の写真」にするのはいかがでしょうか?顔というのは
人物の顔を指しているのではなく、物撮りや景色など、利用者が良いと思ったもの何でもです。
広告は利用者の数に比例して増え、どれも広告の顔として主催者側から拡散していく。その広告を目にした側は、この写真を撮った人はどんな人物か?何を経験してきたのだろうか?と興味を持ち、自分もこの媒体に載りたいと考える。
広告になった側は承認欲求を満たしつつも、他の広告も目にし見た側と同様に興味を持ち続ける。

こういったもの・考えはすでに存在はしていますが、利用者に「あなたが広告媒体である」ということを
しっかりと認識させたものはあまりないと思います。
先述したように、承認欲求に応える「映え」だけを提供し、承認欲求の解消自体は利用者自身という状況を、
広告デザインを通してその先へ発展させていれば広告の意味がより見出されるのではないでしょうか?

このような広告の在り方を皆さんと考えていけたらなと思います。

Producer 本田 結佳
バロック【大阪オフィス】リテールコンサルティング部2課
万年曇天女
将来の夢:満点の星空のもにと寝っ転がること、1度は宇宙にいくことです。

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