プレゼン資料が「伝わらない」理由とは?
プレゼン資料や企画書は、社内外での意思決定や提案の場面において重要な役割を果たします。
しかし、よく見られる失敗例として、以下のような問題があります。
1.文字が多すぎる:スライドに長文を詰め込みすぎると、聞き手は読むことに集中し、話の内容が頭に入らなくなります。
2.エクセル表をそのまま貼り付けている:データが羅列されているだけでは、どのポイントが重要なのか伝わりにくく、聞き手の負担が増します。
3.情報が整理されていない:プレゼンの目的が明確でないと、聞き手は何を理解すればよいのか分からず、関心を持てません。
4.話にメリハリがない:資料のデザインが単調だと、プレゼンのトークにも抑揚がつかず、聞き手が飽きてしまう可能性があります。
優れた企画やアイデアがあっても、プレゼン資料の作り方によっては、相手に伝わらず提案が通らないこともあります。
それを防ぐためにはどうしたらいいでしょうか?
デザインで変わる!聞き手を惹きつけるプレゼン資料のポイント
● 情報は「見せ方」が9割!
言葉で説明しなくても、ひと目で内容が伝わるプレゼン資料が理想的です。
エクセルの数値データは、グラフやアイコンを活用して整理し、視覚的に理解しやすい形に変換しましょう。
● 視線誘導を意識し、注目ポイントを明確に
聞き手に重要な情報を的確に伝えるためには、視線誘導を意識することが重要です。具体的には、以下のような工夫が効果的です。
・強調したい部分を色分けする(例:重要ワードを赤字にする、結論部分をハイライトする)
・グラフや図を活用し、直感的に理解できるデザインにする
・フォントサイズを調整し、タイトルや結論を目立たせる
●「短く・強く・印象に残る」メッセージを心がける
プレゼンの目的は、「聞き手に理解してもらい、納得してもらうこと」です。
そのためには、長々と説明するのではなく、短くインパクトのあるメッセージを意識しましょう。
一例)
✕:「私たちの提案は、業務効率を改善し、業績向上につながると考えています」
○:「業務効率UP=売上UP!この提案が成長のカギに」
シンプルにすることで、聞き手が理解しやすくなり、提案の説得力も増します
実践!プレゼン資料を改善する具体例
以下の2つのスライドを比較してみましょう。

こちらは「文章が多く、エクセル表をそのまま貼り付けたスライド」になっています。
情報量が多く、どこがポイントなのかパッと見でわかりにくいですね。
では次のスライドはいかがでしょうか?

こちらは「グラフ化して見やすく強調デザインを施したスライド」になりました。
データが視覚的に整理され、見る側が一目で理解できます。
このように、デザインを工夫するだけで、同じ内容でも伝わり方が大きく変わります。
まとめ|デザインが「伝わるプレゼン資料」を作るカギ!
- 見た瞬間に内容が理解できる「ビジュアル重視」のデザインを心がける
- 色・レイアウト・フォントサイズを工夫し、重要ポイントを強調する
- 文章はできるだけシンプルに、メッセージ性を強くする
「プレゼンは話し方が大事」と思われがちですが、それ以上にプレゼン資料のデザインが成功を左右します。
視覚的にわかりやすく整理された資料があれば、トークもスムーズになり、聞き手の理解度も向上します。
プレゼンや企画書の説得力を高めたい方は、ぜひ「デザインの力」を活用してみましょう!
プロデューサー 中川裕朗
バロック【大阪オフィス】リテールコンサルティング部
将来は山で狩猟・農業・FIRE生活